久遠の剣客


鷹の優しい言葉にホロリと気持ちがとけた。


――泣きたければ今のうち泣いてろ!!
その内泣いてなんかいらんなくなるよ!

ただ確かに正直あの化物異常な執念…。

幻の二胡を手に入れてないのにあの魔力…正直想定外だ!!
なんか策をねらないと………。



さっきのバケットにかぶりつき銀狼らしい激励の言葉をいいながら深刻に顔をくもらせた。



確かに眞夜未 単衣は幻の二胡を持っていたわけじゃない…。

でも…幻の二胡の候補者としてあいにきたって事は彼女なりにどうしても二胡を弾かなきゃいけない理由があるから…?

そんな理由彼女にはなさそうにもみえるけど――――。


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