久遠の剣客
白いとばりを張り巡らせ時の霧で時間が凍る。
一応力を使えるみたいでホッとした…。
―――力は健在みたいですね。
―――そうみたいだな…。
あとはどの位もつか時間との勝負だろう…。
淡々と動かない街並みを見まわす。
―――久遠さん!
背中に乗せてもらったらどうですか?
――えっ…!!
でも………。
鷹の計らいに銀狼の方をみると…ツンとしたまま………。
―――乗れよ!!
っていいながら体勢を落としたので恐る恐る跨がる。