久遠の剣客



―――いいんですか???


手話で麗先生に再度尋ねた。


相変わらず麗先生は穏やかな表情で空を見上げた。


「こんな天気のいい昼下がりじゃ…。

たまには雰囲気を変えてみるのもこれ一興だよー!」



―――ありがとうございます!!



先生のご好意が嬉しくて私は改めて心をこめてお礼をした。


「いやいや構わんよ!!

ほれ…早速準備だ!!」



大きく頷き私は二胡を用意する。



そして二胡を構えてこの庭の雰囲気にあった曲を奏でる。


< 293 / 383 >

この作品をシェア

pagetop