久遠の剣客
―――いいんですか???
手話で麗先生に再度尋ねた。
相変わらず麗先生は穏やかな表情で空を見上げた。
「こんな天気のいい昼下がりじゃ…。
たまには雰囲気を変えてみるのもこれ一興だよー!」
―――ありがとうございます!!
先生のご好意が嬉しくて私は改めて心をこめてお礼をした。
「いやいや構わんよ!!
ほれ…早速準備だ!!」
大きく頷き私は二胡を用意する。
そして二胡を構えてこの庭の雰囲気にあった曲を奏でる。