久遠の剣客
お茶をご馳走になっただけで特に練習をすることもなくその日の稽古は終わった。
3人ともなんだか言葉を交わすことなくただ無言で自宅へと帰りつく――。
暮れゆく空を鷹は見つめ…銀狼は床に臥したまま…私は二胡を弾いた。
―――違う!!
やり直しだ!!
いつもの音じゃない!!
わかってる…。
わかってるよ…。
私が一番わかってる伽耶のように強い想いが今の私にはない…。
化物と戦う理由よりも…もっと大切なこと気づいてしまったから……………。