久遠の剣客
「チチチチ………。」
朝の訪れを告げる小鳥に起こされて目を開けると――そのまま手を離さずギュッと握られたままベッドの横に座り眠る銀狼がいた。
でも様子がおかしい…。
彼は人間のまま眠っていた。
私は驚きそのまま手を離すしシーツを引き寄せた。
彼も疲れているのかうなだれたまま眠っている。
長い睫毛……。
端正な顔立ち…。
確かにみんなが言うようにイケメンだ……。
しかも昨日…あのぷっくりとした唇と…。
思わず恥ずかしくて枕を被る…。