久遠の剣客
――いや正確には現在の両親の横で聞かされたというより聞いていたんだ…。
最初はどーゆう事だかわからなかった。
小鳥が囀りとともに…私は昔の意識を持ったまま生まれたと教えてくれた。
―――それは…とても珍しいことなんだということ…。
動揺もしたが悪いことばかりではなかった…。
言葉が話せていた頃とは違い…動物や植物…風…光…いろんな形のものの声が聞こえた。
――でも私自身はいくつになっても話をする事はできなかった。