久遠の剣客
毎朝は決まってあの時の化け物との戦いのあとめの前が真っ暗になったりして目覚める。
「久遠‥!!
駅までおくってくわよー!!」
ぶんぶんと首を降る私にはお構いなしに強引に母は腕を引っ張り起こした。
「今日は渋谷で取材の打ち合わせの後…二胡の先生との打ち合わせあるんだから夏休みだからって遅くまで寝かさないわよー!」
シーツをたたみながら今日の予定を伝える母に半ば呆れながら私は制服に着替える。