久遠の剣客
それからは…二胡とともに各地から国境を越え落ち着く事はなかったけれど…私が話せない事など問題にはならなかった。
二胡さえ奏でればみんな喜び喝采をくれたので特に困った事にもならなかったし…ただ移動中の車内から同じ年の子達が並び笑いながら出かけてる姿をみたりするといいなーと羨ましいと感じる事はある……。
――そういえば…伽耶として生きた時代も、こうして久遠として生きる現代も同じ年の友人と並び笑いあうことなんてなかったなあって思うようにもなってきた。