久遠の剣客
結局…見知らぬ狼のくせにどうやったのか知らないけど、私以外には勝手にうちの飼い犬になりすましまま取材の打ち合わせが行われる現場へとついた。
……まさかこんなとこまでは…なんて思っている先からママはあの狼を後部座席から下ろして犬みたいにリードをつけている。
――ちょっと…スタジオにつれていくの??
慌てて手話で訴えた私に母は逆に驚いたまま怪訝な顔をした。
「何いってるの?
いつもそうしてるじゃない?」
――えっ??
いつも………???