キミに愛されたくて
止まったまま
チュンチュンチュン―――――
ふぁぁぁぁ。
んー眠い…
私、桜 春(さくら はる)
いかにも春に生まれましたって感じ。
でも違う。真冬生まれの20歳。
こんな名前の理由。桜の後は春しかないと天然な親が付けた。。。
今日からまた大学に行かなきゃ。だるい体を起こして1階へと降りる。
…また始まった…
「きゃー!!春ちゃんまた焦がしちゃったー。どうしよう朝ご飯…シュン」
はぁ…またか。。。
「もういいよお母さん。私コンビニでかうから。」お母さんは2日に1回は
こうやって朝から悲鳴を上げる。正直。。。いい加減にしてほしい。
朝は苦手だから。。。
今は一人暮らしだ。
でもこんな母が心配でたまにこうやって家に帰ってくる。
大学に着くと真っ先にくっついてくるのがこの子
花川 憂愛(はながわ ゆうあ)
「おっはよぉ♡ねね、はるぅと一緒の時間の講義だった!
やっぱ運命じゃない?大学まで一緒でさぁ!しかも
同じ分野の講義受けてたなんて!」
運命ねぇ…。ゆう、この世に運命などないのだょ…
この子は私の親友。唯一、私のことを話せる友達だ。
でも大学のことは特に話してなかった。
ホントにたまたま一緒だったのだ。。。
私は「あ、そ、早くゆう行くよ」と言って
すたすたと歩いていく。