わたしだけのバンドマン
「あーーーーっっ!!!もうなんなのアイツ!!!ホント訳わかんない!!ムカつくいらつく!!!!」
「まあそう言わずに。私にはあんたたちじゃれ合ってるようにしか見えないけどね・・・・・・・・・わかったわかったそんなこの世の終わりみたいな顔しないの」
「どこをどう見ればじゃれ合ってるように見えるのかな?加奈子さん」
「だって仲良さそうよ?はた目から見ればあんた達」
「冗談やめてよ!!なんで私があんな奴と仲良いと思われなくちゃいけないの!」
「でも遊馬くんって結構人気なのよ?
バスケ部の期待のルーキーだし、顔だってかなりレベル高いし、凛乃にはあん なだけど他の子には優しいらしいし・・・」
「それはあれかっ!?差別かっ!?
てかあんなのが人気とか信じらんないわ・・・みんな目おかしいんじゃない の?」
「さあ?私はカッコいいとは思うけどなぁ。
でも凛乃あんた言葉遣い悪過ぎよ。そんなんだから『ゴリラ』とか『女じゃな い』とか言われるのよ。いい加減直しなさい」
「うぅーごめんなさい・・・だって仕方ないじゃん。私んち男兄弟ばっかで男とばっかり遊んでたから口調も男っぽくなっちゃうんだよー(泣)」
「でもそんなんじゃ彼氏出来ないわよー?ちょっとは女の子らしくすれば?」
「良いもん別に彼氏出来なくても。私の彼氏は水泳だけ!!」
「出た、凛乃の水泳大好き病。部活も良いけど花の女子高生がそんなんじゃ悲しいわよ・・・」