あんなに楽しかった日々には戻れない。
そう言った小さい私はうまく出来ていない。
「なんで、ゆうくんみたいにできないの?」

「みすずちゃん、つまさきでぼーるにむかってまっすぐけるんだよ。」

「わかった。みすずもういっかいやってみりゅ。」

小さい私は今度はうまく出来ている。

「ゆうくん、できたよ〜。みすずのことほめて?」
「うん。えらいえらい。よくできたね。」
裕くんが小さい私の頭をなでている。
そして、小さい私は笑っている。

「ゆうくん、さっかーしよう?」
「うん。しよっか。」
「うーんと、ぼくがみすずちゃんにむかってけるから、
みすずちゃんはぼくにむかってけって。わかった?」

「みすずがんばる!!」

そうして2人はずっとさっかーをしていた。
< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop