あんなに楽しかった日々には戻れない。

「おま...み、すず。」
私が裕くんをにらんだから裕くんは慌てて言い直した。

「はい?なあに?」

「いや、やっぱり何でもないや。久しぶりだな、遊ぶ約束するの。」

「うん、そうだね。裕くんちっとも遊んでくれないんだもん。
1年生の頃だから5年前から。裕くん忙しいからって遊んでくれなかったからね。」

「けど、おたがいの友達と何人かで遊んだ時もあったじゃん。」

「2人だけは5年間一回も無いでしょ。忘れたの?」

「いや、忘れたわけではない。はず。」(汗)

「もぉ〜。いい加減なんだから。」(笑)

そうして居るうちに学校に着いた。

「あっ。そうだ!裕くん、今日校門で待ち合わせして一緒に帰ろうよ。」

「え。いいけど。友達と帰らなくていいのか?」

「1日ぐらいええよー。言っておくし。裕くんも友達と一緒に帰らないの?」

「まあ、別に、今日はムリ言うといたらええだけやし。」

「裕くん、友達連れて来ないでよ。2人だけで帰って遊ぶんやから。」

「おま..美鈴こそ連れてくんなよ。」
今度は、私がにらむ前に気づいて言い直した。
「うん。わかってるよ。じゃあ、放課後ね。また、後でね〜。」
私は笑顔で言った。
「っつ!!」
この時裕くんの顔が赤くなった事に私は気づかなかった。



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