【続】隣の家の四兄弟
隣の家で大団円
浩一side
*
「浩にぃっ」
仕事から帰ると、まるで犬のように玄関に走ってきた孝四郎が飛び付く勢いでおれを呼ぶ。
一体なにがあったんだ?
「ただいま。どうした?」
「浩にぃ、美佳とアキラ、大丈夫だと思う??」
「は?どうした孝四郎らしくないな。順を追って話せ」
珍しい孝四郎の姿に、余程のことがあったのかと靴を脱ぐのも忘れる。
すると、孝四郎が手にしていた携帯を操作して、画面をおれに突きつける。
「これ!美佳からメールきたんだけどね?このメール来てからもう2時間くらい経つのに全然来ないから……」
間近過ぎて見えない画面を、孝四郎の手から携帯をするりと抜きとり、改めて目を落とす。
……ん?なんだ、これ。
アキラちゃんと美佳ちゃんが一緒にいるってことか??
「そろそろ隣に行ってみようかどうしようか迷ってたの!」
おれを仰ぎ見た孝四郎が真剣な顔で言う。
手元の携帯はメール画面。
そこには送信主が【美佳】となっていて、受信時刻は午後の4時……約2時間前になっている。
本文を見ると、【大丈夫だよ。あとでアキラとそっちに行くね】とだけ記載されている。
「浩にぃっ」
仕事から帰ると、まるで犬のように玄関に走ってきた孝四郎が飛び付く勢いでおれを呼ぶ。
一体なにがあったんだ?
「ただいま。どうした?」
「浩にぃ、美佳とアキラ、大丈夫だと思う??」
「は?どうした孝四郎らしくないな。順を追って話せ」
珍しい孝四郎の姿に、余程のことがあったのかと靴を脱ぐのも忘れる。
すると、孝四郎が手にしていた携帯を操作して、画面をおれに突きつける。
「これ!美佳からメールきたんだけどね?このメール来てからもう2時間くらい経つのに全然来ないから……」
間近過ぎて見えない画面を、孝四郎の手から携帯をするりと抜きとり、改めて目を落とす。
……ん?なんだ、これ。
アキラちゃんと美佳ちゃんが一緒にいるってことか??
「そろそろ隣に行ってみようかどうしようか迷ってたの!」
おれを仰ぎ見た孝四郎が真剣な顔で言う。
手元の携帯はメール画面。
そこには送信主が【美佳】となっていて、受信時刻は午後の4時……約2時間前になっている。
本文を見ると、【大丈夫だよ。あとでアキラとそっちに行くね】とだけ記載されている。