【続】隣の家の四兄弟
美佳side
*
あー、頭に入らない。
課題なんて、進むわけないじゃん。
机に広げたノートは、ほとんどペンが進んでない。
問題を一行読んでは、また初めから読み直す。それの繰り返し。
「……はぁ」
目の前の記号に集中しようとすればするほど、別のことが頭を占領するわけで。
チハルの妹のアキラ、かぁ。
聖二とチハルが22で、その2コ下……ハタチ?! いやいやいや! もっと上でしょ! あの容姿はどう見ても!!
確かにチハルがあれだけカッコイイんだから、同じ親から生まれたアキラだって同じことが言えるもんね。
頭で次から次へと考えなくてもいいことを並べては、溜め息をつく。
掛け時計を見ると、まだお昼になったとこ。
今日は、一日長いなぁ……。
ギッと椅子に背を預けるのとほぼ同時に、机の上の携帯が音をあげた。
びっくりして姿勢を正す。
そして、次の瞬間に、『もしかして』という期待をしちゃう私。
メールはほとんどしないって聞いた。
でも……でも、もしかしたら……。
バッと携帯を取ると、その着信の主が“アイツ”かとドクドクしながら確認する。
あー、頭に入らない。
課題なんて、進むわけないじゃん。
机に広げたノートは、ほとんどペンが進んでない。
問題を一行読んでは、また初めから読み直す。それの繰り返し。
「……はぁ」
目の前の記号に集中しようとすればするほど、別のことが頭を占領するわけで。
チハルの妹のアキラ、かぁ。
聖二とチハルが22で、その2コ下……ハタチ?! いやいやいや! もっと上でしょ! あの容姿はどう見ても!!
確かにチハルがあれだけカッコイイんだから、同じ親から生まれたアキラだって同じことが言えるもんね。
頭で次から次へと考えなくてもいいことを並べては、溜め息をつく。
掛け時計を見ると、まだお昼になったとこ。
今日は、一日長いなぁ……。
ギッと椅子に背を預けるのとほぼ同時に、机の上の携帯が音をあげた。
びっくりして姿勢を正す。
そして、次の瞬間に、『もしかして』という期待をしちゃう私。
メールはほとんどしないって聞いた。
でも……でも、もしかしたら……。
バッと携帯を取ると、その着信の主が“アイツ”かとドクドクしながら確認する。