製菓男子。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆
藤波チヅルに初めて会ったのは先週の月曜日、店の定休日のことだ。
休日くらいゆっくり寝ていたいのにミツキに電話で起こされ、店へ向かった。
僕が着くとすでにミツキがいて、その隣にはなぜか藤波エイタがいた。
藤波は高校からのつきあいで、ミツキは僕よりも長く小学生の頃からになる。
「エイタの妹に、働いてもらいたいと思っているんだよね」
「これから面接するの?」
ミツキは首を振って「連れ出すんだ」と言った。
いつもなら饒舌な藤波は不機嫌に顔を歪め、上着のポケットに手を突っ込んでいる。
「それもちょっと強引に」
「どうして?」
「引きこもりだから」
藤波は一斉喋らないようだった。
藤波チヅルに初めて会ったのは先週の月曜日、店の定休日のことだ。
休日くらいゆっくり寝ていたいのにミツキに電話で起こされ、店へ向かった。
僕が着くとすでにミツキがいて、その隣にはなぜか藤波エイタがいた。
藤波は高校からのつきあいで、ミツキは僕よりも長く小学生の頃からになる。
「エイタの妹に、働いてもらいたいと思っているんだよね」
「これから面接するの?」
ミツキは首を振って「連れ出すんだ」と言った。
いつもなら饒舌な藤波は不機嫌に顔を歪め、上着のポケットに手を突っ込んでいる。
「それもちょっと強引に」
「どうして?」
「引きこもりだから」
藤波は一斉喋らないようだった。