アラサー女子
私は、地下鉄の閉まった入口の前でしゃがみ込んだ。

最後まで飲んでいたメンバーは、会社と同じ最寄り駅のメンバーしか残ってなかった。青ちゃんん家は、私より家が遠いため、一軒目で帰っていた。終電まで約一時間。あの時、青ちゃんと一緒に帰ればよかったと思った。

『元山。聞いている?』

『すいません』

私は、大倉さんと電話をしていたのに、一の世界に入ってしまっていた。

『あぁ、いた。そこにいて』

そう言って、電話を切られた。


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