アラサー女子
会場に着いたのは、開始時間の2時間前。
まだ、会場では屋台もチラホラしかなく、人もほんどいなかった。
暇なので水族館に入ることにした。

水族館来るのは、元彼と別れた以来だった…。

『どうした?入るのやめる?』

『いや。入りましょう』

私は、そんなことを思っていることを知られないように、頑張って笑顔で答えた。

中に入ると、家族連れやカップルがたくさんいた。

『久々、水族館とか大人になってから始めてきた』

『私も学生時代以来です』

周りからしたら、私たちもカップルに見るだろと私は、思った。
本当はただの会社の同僚なのに、誰も知らない人が見たら、恋人なのかもしれないと感じた。

一時間ぐらい水族館を回り外に出た。
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