カレカノ。
「カレカノ」
「ねぇ、あたしのことどれくらい好き?」



自分でも、馬鹿げた質問だって分かってる。




付き合いたてのカップルみたいに熱くないもの。



でも、心のどこかで期待してるあたしがいる。




「好き過ぎて、わかんねーよ。」



そう言われてみたいとか、今になって思ってる。




いつの間にか何年も経って、あなたの心は色あせてしまったのかな。



すごく冷たく感じる。




甘いキスが欲しい。




温かいあなたが欲しい。




あたしって馬鹿みたいだよね。




あなたの背中を見ながら、歩いてるだけだもの。




一度だって言わなかった。


言わなくても、あなたは分かってくれてたから。



今は、前とか違うのかな。



あたしは今も馬鹿みたいに、あなたの背中を見つめて歩いてるのに。




前みたいに、後ろを振り返ったあなたがくれる笑顔も、キスも、今は1つだってない。



もう、あたしのこと想ってくれないのかな。



あなたを追いかける、あたしの事すらも忘れてしまったの?



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