ミリオンラバー
その言葉に小暮の方も、少し照れ臭そうに俯きながら「おう」と答えた。

え?

何?どういうこと?

そのやりとりに完全に置いてきぼりを食らっていた。

呆気にとられるクラスをよそに光本は話し合いを再開した。

柚羽は小暮をみた。

小暮の方も柚羽を見ていたようで、ふいに目があった。

何があったのだろう?

心配そうな瞳の柚羽に、小暮は安心させるように静かに頷いた。

そして、やはり照れ臭そうに少し口の端をあげた。

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