ミリオンラバー
目の前で泣きながら微笑む柚羽を小暮は見つめた。

柚羽に対して、今までに感じたことがなかった気持ちが芽生えていることを感じていた。

疑われた時柚羽だけが必死に庇ってくれた。

その事には少なからず感銘を受けていた。

ま、礼くらいは言っとくか。

小暮がここにいることを自分の事のように喜んでくれる。



本当に変な奴。




しかし小暮は自分に芽生えたその新しい感情には、




まだ気づかない事にした。




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