ミリオンラバー
「へー。じゃ、いいじゃん。何がだめなんだ?」

身内が学校に来るという恥ずかしさは、どうやらこの二人には通じないらしい。

まあいいか。

文化祭準備に協力すると言った手前、無理に却下するのも気が引ける。

姉が学校に来るくらい我慢するか。




しかしこの後、これ以上に小暮を不機嫌にさせる出来事があろうとは、このときの小暮はまだ知らない。





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