ミリオンラバー
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「皆…よく聞いて…」

深刻な声で言ったのは担任の女教師ルリ子だった。

「私たち二組は文化祭で唐揚げを売ることになりました。が!しかし…それだけじゃダメよ」

一体何が言いたいのだ。

劇がかったルリ子の言い方に誰もが呆れていた。

しかしルリ子はそんな事気にせず、と言うより気づかず続けた。

「と言うわけで劇やります!」

「はあ?」
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