ミリオンラバー
好きな男子…?

私の??

それはもちろん決まっている。

柚羽は自然と振り返り、特定の人物を見つめた。


担任と柚羽の一連の流れを見ていた小暮は、いやな予感がしていたが、まさかあからさまにこちらを見るとは思っていなかった。

柚羽と目があった瞬間、小暮はすぐに目をそらした。

俺を見るな!

必死に教室の壁を見つめる小暮だが、背中に教室中の視線を感じた。

「よし…小暮。頑張れ!」

光本が励ますようにぽんと肩をたたいた。
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