ミリオンラバー
「何で俺だ!!」

「何でって…なあ?」

同意を求めるように光本は周りを見た。

周囲も静かにうんうんと首を縦に振った。

「小暮君ねー。そういう好きって意味じゃなかったんだけど…。まあいいわ。決定ね!坂梨と小暮君で」ルリ子が言った。

「ふざけんな!誰がやるか!」

「文句は坂梨に言いなさい」

「え!ちょっと待って!私小暮君なんて一言も言ってないよ!」

柚羽は焦った。

小暮がものすごい形相で柚羽を睨んでいたからだ。

「顔見れば誰でも分かるわよ」

真理が言った。


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