ミリオンラバー
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「いやーいいと思うよ。俺は」

光本が言った。

こいつ顔がにやけてやがる。

他人事だと思いやがって!

小暮は光本を睨んだ。

「じゃあお前がやれよ!光本!」

どう考えたって俺のキャラじゃねーよ!

小暮は頭を抱え込んだ。

「そんな怒るなって。なあ小手川。話題性があるよな?」

体育の授業のため、女子のいなくなった教室で小暮たちは着替えていた。

「そうだな。俺もいいと思うよ」

さらっと小手川は言った。

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