太陽と夜に舞う月 前編

次の日も同じように黄色い声を聞きながら教室に入って挨拶する。

「おはようニコッ」

再び黄色い声とともに挨拶が返ってきて自分の席につこうと思ったら転入生、早水太陽の視線を感じた。

なに?こいつ?朝からガンとばしてきてるの?めんどうだわ…
面倒ごとは避けたい…

「おはよう。早水くんニコッ」

これで大丈夫。
バシッ!?

「っ!?!?」
「ちょっと話があるんだけど…」

真剣な眼差しで何も疑わないような目で私を真剣に見つめてきた。強く掴まれた腕は私が逃げないように。

なんなの?逆効果じゃない!笑顔変だったかしら?
でも、断る理由もないしな…

「えぇ。ニコッ」

適当に返事して笑ってみせると、今度は眉間にシワをよせて
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