太陽と夜に舞う月 前編
「授業の半分過ぎたから結局、欠課ね……仕方ない。不本意だけどさぼりましょ。」
そこそこな進学校のため授業中はとても静かである。
1時間目から欠課になると後の授業は面倒ね……思い切って今日は帰りましょう……
誰もいない下駄箱で靴に履き替え、帰路についた。家に帰ってからパソコンを取り出し早水太陽について調べ出した。
ハッキングなんて犯罪は簡単にできるものじゃない…けど、特別な教育を受けてきた私はできてしまう…
早水太陽 と打ち込んで様々なところから調べるものの、意外とブロックが硬い…
「頑丈であれば頑丈であるほど解きたくなる…こんだけ硬いのならそれ相応の立場ってことね…」
パソコンだけでは得られる情報が限られる…仕方ない…………
街に出よう…
あまり望ましい方法ではない
何より顔を知られるのは困る……
いつどこであの人の目が光ってるかわからないのだから…