太陽と夜に舞う月 前編
黒いパーカーで顔を隠そうと思ったが、悪目立ちをしそうでやめた。
普通のメイクよりケバくして柄スキニーにトップスを着て、厚底はけば、はい完成。

歩き方も変えて自分じゃない自分を演出する
今の時間は夜22時過ぎ。出歩くにはちょっと早かった?まぁ仕方ない…向こうからやってくるのを待とう…

わざと人気がある場所を通っては人通りの少ないところに行く…ということを繰り返していた

そろそろくると思うけどなぁー…

そんなことを思っていたら

「ねーねーお姉ちゃん俺らとあそばね?」

……これまた。絵に描いたような不良が釣れたわ…

向こうは男3人組で20代後半といったところだろう。いい年して情けない…
ため息をつきたくなるのを我慢して愛想よく

「お兄さん達と遊びたいのはやまやまなんだけどぉ、ちょっと調べ物してて…」

上目遣いの猫なで声!
…あれ?今ギャルっぽい格好してんのにこれ、効果あるのかな!?まずったか!?!?

「調べ物ー?手伝ったら一緒に遊んでくれる?」

よしっ!ひっかかった!!

「手伝ってくれるの!?やった!嬉しっ!」

あくまで従順なふりをする
ここからが正念場よ!!


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