太陽と夜に舞う月 前編
辺りを見回しても誰もいない…

「こっちこっち!」

陽気な声が響く 誰?

「つまらない。そんな顔をしていたね」

そんな言葉と共に上から影が、落ちてきた。

っ!!上から誰かふってきた?

スタッ!と、猫のようにしなやかに着地した男は私の目をマジマジと見た。

キレイな瞳… なんも悩みがないかのような…そんな瞳…

「こんばんは。君さ、今話題のクイーン?」

明るいオレンジ色の髪に長身。極め付けは、とても整った顔をしていた。

「…」
「あぁ!ごめんごめん。名乗りもせずに
俺は悠馬、泉谷 悠馬(いずみや ゆうま)。」

別に尋ねてもいないのに名乗りだした。
一人で照れ臭そうに笑ってる…

私は無視して男に背を向けて歩きだそうとした。そしたら、さっきまで気絶させてた男が ゔぅん と声をあげて目を覚ました。 マズイ。めんどうな事になりそーだ
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