不等辺三角形。
三角関係
ある日の練習の帰り道。
いつものように、朔と潤と俺で帰っていた。
「お前、いい加減言えば?
大丈夫だと思うぜ?見た感じ」
「そんなん分かんねぇよ…」
朔と潤が何か話していた。
何の話かは分からないけど、
潤が落ち込んでいることは分かった。
「どうした?
なんかあった?」
あえて能天気に突っ込んでいった。
「うん、大丈夫。
・・・あ、カフェオレ落ちてる」
潤が下を向いて言った。
カフェオレの入ったペットボトルが落ちていた。
・・・カフェオレの入った?
「ちょっ! これ中身あるし」
「ウケるー、なんで中身!
あかんわコレ!」
朔は後ろで、はぁ?みたいな顔してた。
何が面白いの?みたいな顔。
朔のそういうクールなところも嫌いじゃないけど、最近は潤とバカなことで騒ぐほうが好きだった。