不等辺三角形。
「今日は話した?」
「一応…」
「じゃあ元気出せって。
それに、そいつ彼氏絶やさないのくらい、噂で聞いたんだろ?」
潤が俯いたまま頷いた。
そこまで分かってて、まだ潤に好きでいさせる相手って、一体誰だ。
「なんか、大変だな。
合唱の誰かなの?」
今日話したか、という問いは、
そうであることを示していた。
「んー、どうかな」
朔はそう言ったけど、否定しないことはほとんど肯定と同じだった。
「別に、言ってもいいや。
俺、横峰さんが、好きなんだ」