不等辺三角形。
潤は恥ずかしげもなく言った。

俺は納得する素振りを見せて、

「応援してっから、何かできることあったら言えよ」


ほとんど何も考えず、というか考えられず、そんなことを言った。



[横峰さんが、好きなんだ]ーーーー。





俺だったら、そんな風に言い切れるか分からなかった。

俺よりこいつの方が、彼女を好いてる。

自分にそう思い込ませた。



そして、自分の思いはなかったことにした。








ーーーーーはずだった。
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