最後の約束
タイトル未編集
2006年5月10日―春―
「亜優!何度言ったら分かってくれるの!」
『だってまま…あたしはまだ、バレーを諦められない!』
《バンッ》
『痛った…何すんの!』
「自分の体を大事にしなさい!」
私は白浜亜優…
今小学6年生
去年、重い
病気にかかった
6年間ずっと続けていた
バレー
なのに
ままは私にバレーはもう出来ない体になったの
と泣きながら言われた
私は一瞬で悟った
きっと私の病気は
重い重い
病気
ままとぱぱが医者と泣きながら話しているのを聞いた
『亜優は…ッ!』
「持ってあと7年…いや6年です」
一年前のあの日から
私の視界はいや、心も真っ暗になった