最後の約束

――2006年08月20日…


あの日から結構な時が過ぎた


佐久間蓮は私の病室にほぼ…いや、毎日通ってくれた

また今日も

「おちゅかれ!」

と言って来た


―私は蓮だけが唯一の生き甲斐だった…


「お前さぁ、毎日病院のベッドにいて退屈じゃねぇの?」



そう…私はココから出れない――”


『退屈だよ…でもね、この5階からの景色を見てると退屈じゃないよ』



「お前らしくないな」




はっきりいうと、何が私らしくないの?



―ねぇ蓮…あの時蓮は私にこう言ったよね?


“お前さぁ、毎日病院のベッドにいて退屈じゃねぇの?”


私はこのベッドから蓮を見ているだけで退屈なんて言葉出てこなかったよ…



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