会いたい
マンガや小説の世界みたいな事を、言う和馬に、
私は正直驚いた。
こんな事言う人、本当に居るんだー…。
「園崎さん…、俺と付き合って…??」
和馬は真っ直ぐ私を見つめる。
その綺麗な瞳に
吸い込まれそうになる。
実は私はこう見えて、
人の頼みを断れない性格だったりする。
そしてこういう時どう言えば良いかなんて、
勿論知らない。
だからこういう時は、
「…私なんかで良いの?」
そう言って、
自分を下に取る。