姫はワケあり黒猫様



着いたのは、空き教室。



えぇー…


埃っぽいじゃん……




文句を垂れながら綺麗な男に引っ張られるままに教室の中に入った。





この男は自己中なのか。





顔が綺麗だから何とかモデルとかいけそうかと思ったけどこれじゃ無理だ。





『何なの?』


あ、埃っぽくない。


教室内は教室と思えない位綺麗だった。





ソファやらガラステーブルやらエアコンやら………



至り尽くせりって感じ。



だけど、意味も無く連れてこられていい気はしないなー。





鬱陶しい髪を払って男を見る。





すると、男と男の後ろの集団は目を見開いて私の方向を見ていた。






『………聞いてる?



何なの?』





もう一度聞くと、綺麗な男がハタとして私を見た。




「………お前は何だ」



……はい?





お前は何だ?




……




『大まかにいえば人間でしょうか』


「大まかすぎでしょ」




うしろ集団←も目を垂れてはぁっと溜息を吐く。






むっ、なんだその反応。




不満に思ってると、体が半回転した。






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