姫はワケあり黒猫様





『……何分やる気よ』


「ん?15分間?」



『……20分経ってますケド』




うん、何この空気感。





一生終われなさそうなこの空気、何なんですか。





『……終わらせなよ。負傷者出るよそのうち』



「もう出てるけどな。


まぁ、止めるか。そろそろ」





せーちゃんは欠伸を密かに零しながらマイクを手に取った。








「そろそろやめー!」






バカでかい声は校庭中に響いた。









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