姫はワケあり黒猫様





ぞろぞろと笑いながら各々の場所に行くのと、私の所に向かってくる奴等。





『ケガ本当にしてないね』



「当たり前だろ~」





響はニヤリと笑いながら優の肩に手を置いた。




「楽しかったしなぁ~」



「何で俺の肩叩くんだよ」




「……そこに居たから?」



玲も私の所に来て「何も無かったか?」と心配そうに聞いてくる。




『もし、何かあるのなら玲達の方でしょ』




「……念のためだ」




何のだよ。





ツッコみながら、椅子から立ち上がる。



『せーちゃんありがと』



「おう、また理事長室来いよ」





『うん、なるべく行ってみる』





せーちゃんに手を振って、その場を去る。





もう帰りだし、閉会式も無いみたいだし。






『帰るー?』




「うん、早く帰って着替えようか」



遠矢はパタパタと首元を服で扇ぎながら返事をした。






荷物を取ってから少し混み合っている校門に行くと、いつもの車が道を開けられながらとまっていた。





それに乗り込んで皆で倉庫に向かった。










< 247 / 297 >

この作品をシェア

pagetop