キライ、キライ、ダイキライ。




「でもいいよなぁー!」


眉間にシワを寄せているあたしとは対照的にキラキラした目であたしを見る里絵ちゃん。


「なにが?」


「だってさー、あの王子に抱きかかえてもらって保健室だよ?女子全員の憧れの的だからー!」


「だっ…だっ……」


身体全身が一気に熱を持って目の前が真っ白になる。


「え、ちょっ…橙香っ……!?」


あんなやつに触れられたなんて…


もう最悪………




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