愛の協奏曲
そこに立っていたのは紛れもなく菅橋
なぜここに⁈
「やっぱり来たわね
あんたのことだからストラディを諦めきれないに決まってるって思ってね
毎日脚を運んでたら案の定、動き出したのね
本当、期待を裏切らないわ」
「ねえ、聖夜
偽造品入れた?」
「うん これで完璧」
「じゃあ、本物持って出発!」
「りょーかい」
「………………………………
ちょっと‼待ちなさいよ!あたしの話聞いてたぁ⁈まるで金曜の深夜ドラマでのセリフでしょ⁈何日かけて暗記したと思ってんの‼」
「はぁ〜
そんなの知ってるわけないでしょ⁈そろそろお腹空いて来たから早く済ませたいんだけど。行こ聖夜」
「待ちなさい。出ていくならストラディを置いてって
そしたら黙っててあげる
優等生がストラディを盗んだなんて広まったらどうなるのかね?」
「言えば?それに盗んだのはそっちでしょ?あたしはただ自分のものを取り返しに来ただけ
それにあんたこそヤバイんじゃない?あたしがこのこと言ったらあんたのバカ親のツラはぶっ飛ぶよ」
「………………うっ」
「それじゃ、ごきげんよう〜」