愛の協奏曲
「………………………………どうするって聞いてんの‼」
「………ごめん………
わざとじゃないんだ………
それにぶつかってきたのはそっちだったような気がするし………」
「そうね………もういいよ………
なにが学園の王子様よ………
ただのバカ男じゃない‼」
「いってくれるな〜バカ男なんて言われての初めてだ」
変人だよ変人‼この生意気が
ぶつかったぐらいでなによ
こっちは生涯のパートナーにしようとした愛器を壊されたというのに⁈
弁償ぐらいいいじゃない………
「おい
待てってば!おい!」
「おい!じゃないし
唯よ桜木唯………なに………」
「あぁ、うん、唯?
Tオケのコンミス、興味ない?」
「Tオケ?それは勿論………ストラディバリウスの誘惑があるもん………」
「よかった
それじゃあお詫びにTオケのコンミス、ならせてあげる」
「は⁈なに言ってんの⁈Tオケのコンミスなんて50倍の倍率よ⁈こんなただの女子生徒がなれるわけないじゃない」
「ふ〜ん
いいんだ〜
このチャンス手離したら後悔するよ」