愛の協奏曲




「俺持ってるぜ?ほれ」



「これはどうも。じゃあ譜読みからはじめましてくださいね〜今日はこれで終わりにします」




「え?もうちょっとなんかやらないんですか?」


「そうだよ。まだ始まって30分も立ってねーじゃん」



周囲の声が飛び散る中、そいつだけは何事もなかったのように音楽室を出た



「まったく。光希のやつ最近なんか変わったのかと思ったら……全然変わってないし」


「それがカッコいいのよぉ〜」


「そーそー無口でいーの」


「全く女心はわかんねーな」






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