愛の協奏曲




芽依はまだあたしがここにいることに気付いてないらしく、1人で話を続けた



「わかったよ………でもさ、その前に唯ならここにいるよ?」



蛍は自信満々に話していた芽依のプライドをなんとか傷つけないように戸惑いながら話した


「は⁇まだそんな馬鹿なこといっ⁇⁈」


やっと気付いたようだ


「本当に唯なのね?」



「唯だよ
ほら、メガネ」



「あぁああ〜わぁあんん ゆぅ〜い〜 寂しかったよ〜よかったぁ」




「ありがとう ごめんね
蛍も」



「ううん唯が頑張ってることは僕が1番よく分かってるから
なんてね ハハ」



「それにしてもなんで聖夜?」



「あぁ〜ああれね、だってあんた頑固じゃな〜いいくら他の人が代わりに謝ったって本人じゃないと許さないタイプでしょ?」



「まぁそうだけど………」



聖夜にキレた理由はそんな単純なことではなかった

予選で失敗した悔しさをわがままながら聖夜にぶつけていただけだった


「聖夜は?」



「わかんない…どこにいるかは誰もしらないから」



「そうだね………蛍さ、鍵持ってる?」



「家の?うん、持ってるよ?」



「なら良かった鍵ないと酷い目に会うからね
今日帰らないかもしんないから先夕飯食べて寝て?」



「うん、分かった」



「なになに?!?もしかして泊まりがけ〜〜⁈」




「バカ、そんな暇じゃない
いろいろやることだってあるの!」


「はいはい
じゃあ、気を付けて行ってらっしゃい」


「うん」




本当にいろいろやることがあった
まずは聖夜から




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