ほしくず
「あー!!本当の本当に彼氏が欲しいっ!!」





なんて大声で言うから、男子の視線が集中的にこちらに向いた。




そんな視線から逃れるように自分の席に座った。




「あ、奈々おはよ。」





「おはよ、香那。」






香那はすごく美人。




男子から人気があるらしいけど、香那は男子嫌い。




「優里は相変わらずね。奈々の彼氏、結構噂になってるよ。」




もちろん香那も知らない。

というか、誰も知らない。


本当は相談して助けてって言いたい。





けど、小さい時のトラウマのせいで、助けを求めることが出来ない。







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