ほしくず



「奈々が居るのにそんなことするなんて、最低。やっぱ、気を付けるんじゃなくて、別れた方が良いかも。」




自意識過剰だけど、竜はあたしのこと好きなのかな?って少し思ってた。


けど、
違ったんだ。




「とりあえず、帰るね?教えてくれてありがとう。」




作り笑いをして、教室を後にした。




制服の胸の辺りをキュッと握る。
胸の痛みが取れなくて、歯を食いしばってないと、涙が零れ落ちそうで。




「竜っ…………。」




そう小さく出した声は震えていた。







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