ほしくず

意識



倉庫に着くと春馬達が既に幹部部屋に居て、談笑していた。




「あ、奈々ちゃんお帰りー!」




春馬はニコニコとあたしに近寄ってきて、手を差し出してきた。




「え?」




「頂戴ね!」





何を?




「おい、春馬。ちゃんと言わないから奈々ちゃん困ってるよ。」




友樹が春馬の頭をベシッと叩いた。




「痛っ!あのね、奈々ちゃん。バレンタインさ、俺にチョコ頂戴!」




「チョコを?欲しいの?」


「うん!」





でも、春馬って絶対モテるよね?

バレンタインもきっと大量に貰えると思うんだけど………。




「良いよ。あたしので良ければ。」


「やった!」




春馬は凄い喜んで、しばらく幹部部屋を走り回っていた。










< 107 / 127 >

この作品をシェア

pagetop