ほしくず


え…?


竜今、あたしの事好きって言った…?




「奈々、好きだ。」




竜はあたしの目をじっと見てもう一度言った。

そしてあたしを抱き締めた。




「奈々、俺ずっとお前に惚れてた。だから俺の女にした。お前に気持ちが無くても、表だけでも俺の女にしときたかった。けど、そろそろ限界だ。」




自分の気持ちを抑えるのも、っと竜は言った。




「奈々、改めて言う。俺の女になってくれ。」




その言葉が嬉しすぎて、涙が零れる。





「う、ん。」





星空と海と砂浜での告白。
なんか、ありがちでベタだけど、あたしには勿体ないくらい。




「あたしもっ、竜の事が好きっ。」




嗚咽を漏らしながら、そう言って竜の背中に腕を回す。


バレンタインに想いを伝えようと思ったのに、先に言われちゃった。



ずるいなぁ、ほんと。

























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