ほしくず


まさか、両想いだったとは思わなかった。


だって、竜には……。




「奈々………。」




凄い気になるけど、今、竜はあたしのことを見てくれてる。

それだけで、充分だし贅沢だ。




竜の顔がそっと近付いてくる。


奈々って愛おしそうに呼んでくれる竜がとても愛おしい。



そっと目を閉じると、唇が優しく重なって、離れた。




優しくて、甘い触れるだけのキス。




「帰るか。」



「うん。」




この幸せが永遠に続いて欲しいと、星空に願った。









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