ほしくず
「なんでっ、帰ってこないのよ!!あんたのせいよ!!」



腹を立てたお母さんはいつもあたしに暴力をふるった。




イスや物を投げて、部屋はぐちゃぐちゃ。





「片づけ…なきゃ…」




そう言って、一暴れした後部屋の片づけをする。





お父さんが帰ってくるから、気が付かれないように。



もちろん、あたしへの暴力も…。




「ただいま。すまない。急に仕事が入って…」




そう言うお父さんからはいつもより香水の匂いが強かった。





お母さんもその事に気づいたみたいで、貼り付けたような笑顔を見せていた。




「いつもお疲れ様。明日も頑張ってね。」




これがいつも繰り返し行われる。




見えないところばかり殴って傷つける。







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